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カメラマンの知恵

独学でカメラマンになりたい人や今現在カメラマンの方に役立つ話を書いていきます

カメラマンなら知っておきたい深度合成の得意不得意な被写体


カメラマンなら必ずと言っていいほど使っているフォトショップ。僕自身も写真学校時代から使い込んでいますが、フォトショップがなくなれば死活問題と言っても過言ではありません。

 

写真のセレクトから、RAW現像、切り抜き合成、商品を綺麗に補正、人物の肌の補正等々。一括でリサイズしたり、ファイルナンバーを変えたり。そして、頻繁に使うわけではありませんが、商品撮影等を行うカメラマンにとって重宝するのが深度合成です。

 

被写界深度をより深く

通常、被写界深度のコントロールはアオリレンズを使います。

 

アオリレンズについてよく知らないという方はこちらを参照。

 

アオリレンズはキヤノンやニコンから販売されていて、商品撮影等を行うカメラマンなら大抵が持っているレンズです。しかし、アオリレンズを使っても被写界深度を確保できない撮影が時々あります。

 

例えば、こちらの写真。

 

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このような小さな被写体で奥行きがある場合は、35mm判換算150mm程でF16でも奥までピントがきません。アオリレンズを使っても奥にピントが合わないか上下にピントが合わないかというだけです。どちらにせよ、深度を確保しようとするとF22等まで絞って少し余白を大きくとって撮影するしかありません。それでも、奥までピントがくるかどうか怪しい時もあります。

 

F22等まで絞るとさすがに回折現象でボヤっとしてしまうので、できれば避けたいところ。もちろん、その選択肢しかないのであれば止むを得ずF22等で撮影するしかありませんが、その他にも選択肢があります。

 

それが深度合成です。深度合成とは、ピントをズラしながら何枚も撮影し、後からフォトショップで合成する方法です。深度合成を行えば、回折現象を避けながらより被写界深度の深い写真にすることができます。最新のフォトショップはかなり優秀で、大抵の被写体ならフォトショップに任せておくだけで綺麗に合成してくれますね。

 

フォトショップが苦手な深度合成?

しかし、そんな優秀なフォトショップでも苦手な被写体があります。それが、高さのある被写体が並ぶケースです。例えばこんな写真。

 

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似たようなケースでは、会席料理等の撮影でも同じ条件になりますね。このように、高さが違う被写体が並ぶケースでは、被写体の境界線と背景のボケが上手く合成されないケースが多いです。自分でフォトショップのマスク機能を微調整して不自然にならないよう調整することもできますが、 それも時間がかかります。

 

このような撮影ではアオリレンズを使う方が適しているのであえて深度合成を使う理由はありませんが、高さの違う被写体が並ぶ時はアオリレンズ、それ以外のアオリレンズでも対応できないような撮影では深度合成という使い分けが必要になってくるでしょう。

 

 

ちなみに、深度合成する場合はピントリングがモーター駆動のバイワイヤの方が撮りやすいです。通常だとちょっとピントリングを回しただけでピントが大きく移動してしまいますが、モーターによる駆動だとピントの移動が緩やかなので調整がしやすいですね。

 

僕のメイン機材であるオリンパスのレンズは、基本的にモーター駆動で、PROレンズやプレミアムレンズは従来のようなマニュアルフォーカスに切り替えが可能です。距離目盛を利用した撮影もでき、繊細なピント調整が可能なバイワイヤにも切り替えられるので使い勝手はかなりいいです。この辺りは、OM-Dに深度合成用の機能まで搭載するぐらいなので、オリンパスはよく分かってますね。

 

改めて考えてみると、一眼レフ用のレンズだと良いレンズ程モーター駆動ではありません。どちらも使った経験のある身としては、モーター駆動の良さになれてしまうと、従来のマニュアルフォーカスしかできないレンズはかなり不便に感じそうです...(笑)

 

ちなみに、オリンパスの深度合成用の機能の解説はこちらのメーカーHPでご覧になれます。

 

 

深度合成は頻繁に使う機能ではありませんが、いざという時に上手く利用できるように、何度かテストしておいた方がいいかもしれませんね。

 

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