カメラマンの知恵

カメラマンの方に役立つ話を書いていきます

カメラマンのHPを見る人が求めているもの?



カメラマンのHPを見ると、けっこうデザイン重視のものが多かったりします。デザイン重視でも問題ないと言えば問題ないのですが、デザイン重視で分かりやすさが犠牲にされているとそれだけで見込み客が去っていく可能性が高まります。分かりやすいHPなら、仕事の依頼が来たかもしれないのに、分かりにくいからという理由でカメラマンの良さが伝わらず見込み客が去っていく程勿体ないことはないでしょう。

 

では、分かりやすいHPとはどんなHPなのか?今回は、僕自身がカメラマンさんのHPを見て回った経験を元に、分かりやすいHPのデザインについて考えていきたいと思います。

 

分かりやすいデザイン①

まず、トップページが表示された瞬間に、どこをクリックしたらどのページを見ることができるかを数秒で分かるかどうかです。その為には、メニューの位置を探さなくても目に付く場所に配置して、メニューを日本語で統一しておきます。よく、メニューが英語表記のHPがあったりします。英語にしただけでオシャレな雰囲気になるのは分かりますが、見込み客が英語を理解できる外国人である場合を除き、日本語で統一しておくのがベストです。

 

簡単な英語であっても、慣れていない人はそれだけで抵抗を覚えます。見込み客が去っていかないとしても、マイナスの印象を与えかねません。分かりにくさは、それだけで評価が自然と下がるということを常に考えるべきです。

 

また、問合せボタンや電話番号が分かりにくというのも問題です。探しても見つからないとなると、ほとんどの人はそのページから離脱してしまいます。

 

分かりやすいデザイン②

見込み客は誰ですか?その見込み客はどんな写真を見たがっていますか?そして、その見込み客が見たい写真が簡単に見つかるようにしていますか?

 

カメラマンのHPで残念なのが、雰囲気重視の写真ばかり公開していたり、どんな仕事をしているのかが分かる情報以外のものを目立たせていることです。見込み客が見た時に、

 

「求めている写真を撮るカメラマンではないんだな」

 

と思われてしまったら、あっさりとHPを閉じられます。

 

また、見込み客が自分が見たい写真を探してみようと思った場合でも、その写真はどこにあるのか?パッと見た瞬間に分からないと、見る人はちょっとイライラします。人に分かりやすく伝える意識がないのはHPにも現れ、それは自然と伝わります。

 

「このカメラマンは、分かりやすく伝えることができない人かも?」

 

と思われたら、撮影の現場でもスムーズに事が運ばない可能性がある、と思われる可能性も高くなります。

 

どんな写真を撮る、どんな仕事をするのかを写真や文字情報で分かりやすく。作品はどこを見ればいいかがすぐに分かるように。撮影するジャンルが複数ある場合は、そのジャンル毎の窓口を分かりやすくしておく必要があるでしょう。

 

分かりやすいデザイン③

分かりやすさとは対局である、とにかく情報が多いというケースがあります。スクロールしてもなかなか最下部までいかなかったり、料金プランが多すぎてごちゃごちゃしていたり。いろんなプランやキャンペーンがあるせいか、バナーがたくさんあって分かり難い。

 

情報が多すぎると、見る方は迷います。迷うとHPから離脱します。これはカメラマンのHPに限らず、どんなページでも言えることです。失敗しているネット通販の典型的なパターンも、この情報が多すぎるというケースですね。

 

賢いネット通販は、商品がたくさんあるというトップページではなく、リード商品(まずはお試ししてもらう商品、その後利益率の高い商品を販売する為の動線になる商品)専用のページを作り、そのリード商品に興味のある人だけがアクセスするようにしていきます。

 

このネット通販の王道をカメラマンのHPにそっくりそのまま活かすとなると、例えば広告系と記念系の写真を撮るとしたらカテゴリ毎にHPを作る必要があります。とは言え、いくつもHPを作るのはコストもかかり運営も大変なので、最初のうちはなかなかそこまでできないかもしれません。しかし、せめて窓口ぐらいは分かりやすくしておく必要があります。

 

f:id:photographerti:20160422220107j:plain

最後に

一言でまとめてしまえば、分かりやすくということです。僕も普段から意識していますが、見込み客がHPを見る時は減点方式だと思っておくといいかもしれません。最初に分かりにくさで減点され、デザインで減点され、実績が書かれていなくて減点され、プロフィールが略歴しか書いてなくて減点され、そうやって離脱されていきます。それも、1分もしないうちに。

 

基本的にじっくり見てもらえないということを前提に、見込み客がHPを見た最初の数秒で

 

「ちょっと見てみようかな」

 

と思ってもらえるかがポイントになってきます。

 

また、見込み客にしっかり見てもらう為にはどうしたらいいか?ということも考えておかなければいけません。Facebookやブログ、名刺等からHPを見てもらう場合でも、検索から見てもらう場合でも、見る側の行動や気持ちを想像しながら、ストレスなく見てもらえるようにと考えていきます。そこまで考えても、まだ上手くいかないことが多いです。 なので、あまり考えていないという人はかなり減点をされている可能性が高いと思います。

 

是非この記事をきっかけにHPの分かりやすさを考えてみてください。