カメラマンの知恵

独学でカメラマンになりたい人や今現在カメラマンの方に役立つ話を書いていきます

自然光でもストロボ光でも、良い写真を撮る為には基礎スキルが必要。


一般の方を対象にした写真講座やオンライン講座では、

 

「上達する為には基礎練習の積み重ねによる基礎スキルの向上が不可欠です。」

 

とお伝えしていますが、これはカメラマンでも同じです。被写体を見て、どんな写真を撮りたいかイメージをして、そのイメージを写真で表現する。それを可能にするには、基礎スキルが必要です。

 

基礎スキルは言い換えると、どこでどんな風に、どんな光で撮ればどんな写真になるかが分かるスキルです。このスキルがあれば、人物でも商品でも料理でも建築でも、カメラを構える前に頭の中でシャッターが切れるようになります。やみくもに撮っていてはシャッターチャンスも逃しますし、時間もかかります。カメラマンならそのような撮り方ではなく、良い写真が撮れるタイミングやアングルを狙って撮影できるようにならなければいけません。

 

そして、基礎スキルはストロボで撮影する時も同じく必要になります。ストロボを使ってライティングする時も、どの方向からどんな質の光を当てればいいか?と考えていき、ピンポイントにストロボを設置していきます。例えばこちらの写真。

 

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お寿司の並びからして、メインライトは右奥になります。最初はある程度ざっくりライトの位置を決めたら、ネタに対して適度な立体感やテカリが出るライトの位置を微調整しながら探し出します。ちなみに、基礎スキルが高くなればなる程その精度が高まっていくので短時間でメインライトの位置を決めることができます。そして、影になった部分に対して左からライトを当てます。このライトを当てることで、向かって左の面であるネタの側面のテカリを表現できます。

 

お寿司を見た瞬間に、右奥のメインライトと左からのサブライトを当てる。そして手前の影になっている桶だけにもライト当てる。カメラマンなら、そんな風にパッとイメージできないといけません。ここで重要なのは、お寿司ならこんな風に撮らないといけませんよという話ではなくて、自分で考えて被写体や目的毎に自分なりの正解を出すということです。

 

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こちらの写真は、自然光メインでクリップオンストロボの天井バウンスで撮影しています。ご覧の通り、自然光は窓からの光からしか入ってきません。なので、向かって手前側はきつい影になります。そこで、まずは自然光の光だけで露出を合わせ、影になった部分を明るくする為にストロボを天井バウンスさせて撮りました。

 

このような撮り方が、被写体を目の前にした時にパッと頭に浮かぶかどうかは基礎スキル次第です。自然光だけでは手前が影になるけど、影になる部分に柔らかい光が当たればちょうどいい雰囲気になる...。じゃぁその光をストロボで作ってしまえばいい。

 

そんな風に考えられる為には、自然光ストロボ光関係なく、どんな光がどんな風に当たればどんな写真になるかが想像できないといけません。想像できるようになる為には、質の良い練習を繰り返すしかありません。

 

ここで言う質の良い練習とは、どこでどんな風に、どんな光で撮ればどんな写真になるかが分かるスキルを高める為の練習です。なんとなくで撮ることを繰り返すのではなく、一枚一枚なぜこの写真が撮れたのか?ということを自分でしっかり分析しながら、撮影と写真の見返しを繰り替えさなければいけません。その意識がないと、どれだけ撮ってもなかなか上達しません。

 


こちらの記事でも書いていますが、基礎スキルは独学であっても自分自身で試行錯誤しながら練習すれば身につきます。被写体毎のノウハウ等は各カメラマンがそれぞれ自分のノウハウを教えていたりもするので、自分で各カメラマンから教えてもらうこともできます。逆に、基礎スキルを磨く意識がない人は、人から教えてもらっても写真学校に行ってもスタジオ勤務を経験してもなかなか上達しません。

 

 

 

どんな写真を撮るにしても、基礎スキルは必要不可欠です。写真が上手な人は、意識的でも無意識でも、必ず基礎スキルを磨く習慣を身につけています。趣味で写真をやるなら最悪基礎スキルがなくても楽しめるかもしれませんが、カメラマンを目指しているなら避けては通れないものです。あなたがカメラマンを目指すなら、最短で上達する唯一の方法である基礎スキルを磨くことを是非意識してください。

 

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