カメラマンの知恵

独学でカメラマンになりたい人や今現在カメラマンの方に役立つ話を書いていきます

フリーランスが無償の仕事の依頼を断るか受けるかの判断基準は、相手の○○次第。


フリーランスなら、一度は悩んだことのある問題。それが、無償で仕事の依頼をされるということです。フリーランスの人に無償で仕事を依頼するという行為は言語道断だ!と最近話題になっていますが、やはり僕も時々あります。基本的に僕のお客さんは健全な思考の持ち主である場合がほとんどなので、このようなケースはごく稀ですが、それでも時々このような依頼があります。 

 

homepage-reborn.com

 

こちらの記事で最近話題になった内容をまとめられていますが、 世間一般的な声をまとめると、

 

【技術系のサービスは物の販売のように原価がかからないから、少しぐらいやってくれてもいいじゃん!】

 

 →技術を習得する為に膨大な時間とお金を費やしている。

 

ということです。とくに日本は、写真やデザイン、イラスト等に対する価値が浸透していないようですが、目に見える原価がないとは言えその技術を習得するのにどれだけの労力がかかったのかを想像すると、容易に無償でのお願いなんてできなくなるのではないでしょうか?とは言え、それでも無償の仕事が成立するケースがあります。そこで今回は、僕の経験から得た無償の仕事への考え方、判断基準について書いていきたいと思います。

 

無償の仕事が成立するケース

先ほどのリンク先の記事でも書かれていますが、無償の仕事の依頼を受けるケースとして以下の2点がほぼ必ず当てはまるはずです。

 

①動機や目的が素晴らしい。

②依頼者と請負う者の関係性が深い。

 

①の場合、言い換えると熱意があります。なぜそれを行うのか?なぜ無償でしかお願いできないのか?その語り口調で判断し、その熱意に共感できれば依頼を受ける。僕はそういうスタンスでやっています。

 

とくに、その人自身も無償で、すでにその人の周りにも無償で動くような人が何人もいる場合は、依頼を受けた方がいいと思います。その方達と関係性が生まれれば、後々の財産になる可能性が高いです。損得勘定だけでなく、そのような方達は人としても素晴らしい方がほとんどだからです。仕事抜きにしても、良い出会いになります。

 

こんな依頼は断るという基準

依頼主の熱意を感じ、共感することができれば、僕は無償の依頼を受けることがあります。しかし、ここで言う無償という言葉は今すぐ払えないという意味で、この先も撮影料を払う気がないという方の依頼は基本的にお断りです。

 

何かを始める時、発起人やその発起人の想いに共感し集まったメンバーは、本当に利益を無視して活動を始められます(大赤字も無視するという意味ではなく)。しかし、まともな方の場合は、この先ずっと関係者が無償で労力を注ぐようなことにならないよう、中期的な計画を立てられます。半年後、1年後ぐらいには、大きな利益こそ出なくても関係者が正当な報酬が得られるぐらいの利益は確保する。その意識が全くない方の場合は、基本的にお断りします。

 

僕の経験では、人としても信頼でき熱意を感じ、中期的な計画の話もあったので無償の依頼を受け、1年後にまとめて支払いがあったケースがあります(撮影が数回あった為)。また、それまでの間も気遣いを感じられました。仕事の依頼・実施から支払いがあるまでの期間どのような対応をされるかで、次に無償の依頼があった場合の対応の判断基準にもなるでしょうか。仕事を行った後は連絡もとらず放ったらかしだと、次はないかもしれません。

 

 

他には、「必ず貴方の利益になる」という言葉を頻繁に使う方は要注意と考えています。依頼主に熱意がある場合、なぜそれを行うのか?そして、実現の為に是非あなたの力を貸してほしい、という話しか出てきません。又は、「貴方の利益になる」という言葉はさらっと触れる程度です。そして、熱意のある人の話は、その話だけで本当に自分に利益があるかどうか十分判断できます。

 

「必ず貴方の利益になる」という言葉の裏には、どうにかして自分が楽をしたいという思いが見え隠れしているように思えてなりません。依頼主がこの言葉を頻繁に使う場合は、僕はかなり警戒します。

 

キーワードは利己的

利己的な人には、人もお金も集まりません。そして、自分も利己的になれば、判断を誤ります。上手い儲け話なんてありません。依頼主が、自分の利益ではなく他の何かの為に行動している。そして自分もそれに共感できる。というのを判断基準にするのが賢明だと思います。

 

ただ、新規事業立ち上げに関係する案件は、もっと厳しく考えた方がいいです。事業主は損得勘定ができなければ勤まりません(勘違いしてはいけないのが、目先のお金に囚われる短期的な損得勘定ではなく、顧客の利益を追求した全うな商売による長期的な損得勘定です)。全うな商売を考える人は、基本的にどこにコストをかけてどこのコストを削るかをよく理解しています。そのような人は、フリーランスへの依頼でも無償でお願いすることはほとんどありません。無償のリスクは自分一人、又は共同設立者だけというスタンスでいるぐらいです。でなければ、どちらにせよ利益を出すことはできないと考えている為、新規事業での無償の依頼はかなり厳しく判断します。

 

 

以上が、僕が今まで経験したことによる無償の依頼に対する考え方です。今回の記事に当てはまらないいろんなケースが存在すると思いますが、この記事が少しでも参考になれば幸いです。

 

f:id:photographerti:20160509114221j:plain